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幻肢って知ってますか?スマホって幻肢だと思うんですよ

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どうも、若年性おっさんコラムニストのレディ夫です

 

今日は、幻肢痛のことに思い至ったので

適当に書いてみようと思うのです。

 

 

スマホ性幻肢

幻肢痛とは

あまり聞きなじみのない言葉だと思うので簡単に説明いたします。

 

まず、幻肢というのは

切断などで失われた体の一部が、あたかもまだ存在するかのように感じられることを言います。

 

そして、幻肢痛というのは

そのないはずの体の一部が痛むことを言います。

 

フィクションの世界で、お目にかかることもあったかと思います。

英語では、ファントムペインとも言って、メタルギアソリッドの副題にもなってましたね。

 

この幻肢痛、ウィキペディア情報で大変恐縮なのですが

まだ原因は詳しくわかっていないみたいです。

 

意外と身近にあるのでは

「幻肢痛」と聞くと

まあ聞きなじみのない言葉ですし

遠い世界のお話のように感じられます。

 

しかし、素人目にはこれも幻肢痛の一種なのでは?と思うこともあるのです。

 

おそらく現代人ならば、経験したことがある人も多いでしょう

スマートフォン性振動過敏症です。

 

何を言ってるのかというと、

「あれ、通知来たかも?来てなかった。」のことです。

 

全く震えていないスマートフォンを取り出し、

全く何も受信していないスマートフォンを確認する作業を

1日にどれだけ繰り返しているでしょうか。

 

今、スマートフォンに依存する人が増え

震えてもいないのに、震えたかもと思ってしまう人が増えているのではないでしょうか。

 

これは、幻肢痛の一種ではないのでしょうか。

 

痛みについて

痛みにはどうやら3種類あるようです。

一般的な刺激による痛み(侵害受容性疼痛)

神経が障害されることによる痛み(神経障害性疼痛)

心理・社会的要因による痛み(心因性疼痛)

 

神経障害性疼痛は、病気などの原因により、神経が圧迫される。

心因性疼痛は、ストレスなどの原因により、神経系に異常をきたすのではないかということ。

 

このことから、幻肢痛もスマホ痛もいわゆる心因性疼痛のようなものなのではないかと私は考える。

 

スマホ痛

幻肢痛に紐づけて考えてみたが

スマートフォンでのコミュニケーションが氾濫する昨今。

コミュニケーションをしないことが難しくなった。

 

誰かが発言したかもしれない、誰かから連絡が来たかもしれない。

昔は、一度人と別れてしまえば、コミュニケーションをとるのが難しかった。

だから、楽だった。

 

一度離れてしまえば、それで一人の世界を作れたのだから。

連絡が取れないのだから、仕方がないという選択肢を取り得た。

 

しかし、今はいつでも連絡が取れる。

新しい選択「肢」が現れたのだ。

スマートフォンは新しい身体なのだ。

 

現代人の抱える幻肢

現代人は全員幻肢を抱えている。

それが、スマートフォンに代表されるコミュニケーションツールだ。

 

我々の身体と直接神経を取り交わしていない奴らは、

すべてが幻肢だ。

 

スマホにまつわる痛みは、すべて幻肢痛だ。

 

手元にないと、嫌に不安だし

電源が切れると、電源探しという名の病院を探すではないか。

 

これを、「スマホ性幻肢」と名付けたい。

 

幻肢率・喪失率

スマホ性幻肢には、必ず幻肢率・喪失率というものが大きくかかわってくるだろう。

 

幻肢率というのは、どれだけスマホに依存しているかの度合いであり

喪失率は、どれだけスマホを喪失したと感じるかである。

 

「スマホを家に忘れたから1日不安だ。」

「スマホの電源が切れた。電源を探さねば」

「人と話している。スマホは見れない」

 

これらの事例で、各々不安感や喪失感は異なってくるだろう。

 

電源が切れた場合でも、

充電器が手元にある場合と手元にない場合でも違う。

 

私の場合は、会社用携帯と自分用の携帯の2台持ちなのだが

これだけでもだいぶ不安感は違う。

 

例えば、自分用の携帯の電源が切れたとしても

会社用の携帯で電源カフェを探すことができる。

 

自分用の携帯しかなく、電源カフェを探す暇もなく電源を喪失した場合

不安感は一層強くなるだろう。

 

すぐに充電器を買えばいいと思うのは、金持ちであり

経済格差も、このスマホ性幻肢に強く影響していると考えられる。

 

現代人は、スマホ性幻肢の幻肢率・喪失率の釣り合いの中で生きているのではないか。

 

現代病

こうやって考えてくると

これはまた、ひどい現代病だなぁと思うわけですよ。

 

心因性疼痛に触れましたが

いわば精神的に神経を圧迫しているようなもんなんですから

体にいいわけがありません。

 

どうにかこうにか、気楽に何も考えずに生きたいものですね。

 

疲れた現代人に乾杯。

 

 

ってな感じで。