発想セクション

若年性おっさんコラムニスト・レディ夫のゆるふわコラムが読めるのは発想セクションだけ!!

ジェイソン・ボーンに学ぶことわざの有用性

f:id:tokdaru:20160130095531j:plain

将を射んと欲すれば、先ず馬から射よ

最近は、適当に映画なんぞ観ているのですが

今朝は「ボーン・スプレマシー」の方を少々。

 

ボーンシリーズの2作目ですね。

とりあえず、めちゃくちゃ強い特殊訓練を受けたボーンさんが追われてる話です。

 

とにかくボーンが強い

順調に追ってると思ってたら、隣のビルから狙撃されちゃうくらい強いです

 

そんなボーンを観ていたら、とても興味深いシーンがございました。

カーチェイスのシーン、

車と車をぶつけ、激しいデッドレースを繰り広げていました。

銃を取り出して、いやはや何をしでかすのかとわくわくしておりますと

ボーンはタイヤしか狙わない。

見事なドライビングテクニックで、相手の車の周りをくるくる回って

執拗にタイヤに銃弾を叩き込む

 

ボーンを傷つけたほぼ唯一の人物であった手強い相手も

車の統制を失い、無惨にもボーンの手にかかりました。

その時、感じました。

 

「将を射んと欲すれば、先ず車から射よ」

 

良いフレーズだなぁと感心していたのですが、

調べてみると大層昔の日本人がすでに似たようなことを言っている。

はやー、言語・文化とは不思議なもので結局は同じ結論に達するのですなぁと。

 

こう考えてみると、ことわざというものはなんとも使い勝手のいいものです。

短く事の真理を説いている。

 

ことわざを託宣だと銘じて、日々を生きれば

人生の成功は約束されたも同然なのです。

 

とまあ、ことわざの有用性をこのように説いていると

最近似たような言葉を聞いたことがあるなぁと思い至りました。

 

本は読むだけじゃなくて、実践しないとという言葉

ことわざは、いわば名言集です。

これを実践さえすれば、世の中うまく生きられるという知恵袋です。

 

言葉を知ってはいるが、意外と自分の身をタスクルために使えている人はいないかもしれないですね。

天は自ら助くるものを助くです。

まあ、これは日本の言葉じゃないですけどね。

 

さて、それと同じなのが本です。

 

「えー、本は読んでるだけじゃだめだよぉー。

本は読んで、そこに書いてあることを実践するの。

そしたら、書いてある通りになるんだけど、

これが案外だれもできてないんだよねぇー」

 

こういう会話をしたことありませんか。

されたことはありませんか。

まあ、その通りですね。

 

しかし、この言葉さっきことわざで私が言っていたこととほとんど同じだと思いませんか。

 

そう、私が言いたいのは何も

ことわざを覚えろとか

ことわざを尊敬しろだとか

本はちゃんと読めとか

読んだら実践しろとか

 

そんな説教じみたことじゃないんですよ

 

私が言いたいのは、ことわざと自己啓発本というものは同じものだと言っても差し支えないということです。

 

ことわざは、識字率が低かった時代や容易に本が手に入らない時代に作られたものだと考えられます。

誰にでもわかりやすく、かつ覚えやすいように短文で提供されるいわば自己啓発文言集だったのだと私は考えます。

 

それが、グーテンベルグのお導きにより活字化を陽の目を浴び

教育の目覚めとともに長文化した。

それだけのことだったのです。

 

ことわざを詳しく説明したもの、これが自己啓発本であるのです。

 

私は、ことわざと自己啓発本が非常に不憫でなりません。

ことわざは、歴史的価値は与えられてはおりますが、古い言葉としてないがしろにされがちです。

自己啓発本にいたっては、実用書として一定の評価は見られますが小馬鹿にする人もいるくらいで本としての地位は低いと言っても過言ではありません。

 

ことわざは、価値があるが実用的ではないもの。

自己啓発本は、価値はないが実用的であるもの。

このミスマッチが、人からの助言や先人の知恵から目を背けさせるのです。

 

 

 

後半何言っているのか自分でもいまいちわからなくなっていますが

ジェイソン・ボーンが骨だけでも拾ってくれるんじゃないですかね