発想セクション

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企業としての(法律の)抜け感を巧みに演出する経営者たち

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抜け感とは、ファッションで言うと、きちんとしつつも適度なナチュラルさ、ルーズさがあること。

 

企業で言うところの抜け感といえば、やっぱり法律の抜け穴に決定ですよね

 

あれだけきっちり仕事をしろとか

社会人として当たり前のことをしろとか

そんなことを口うるさく言ってくる割に

どうして、そんな適度なルーズさをもって企業運営に臨めるのか不思議に思うことはあるんじゃありませんか。

 

適度なルーズさというか、ゆるふわガーリーな感じで法律をとらえていることもしばしばありますけどね。

 

 

経営者のうまい抜け感の演出

法律の抜け穴といえば、税金対策だったりというのがべたなコーデになるんでしょうけど

最近、私の周りで流行っている最新コーデは

 

「社員自ら抜け穴に飛び込ませるコーデ」

 

かなと思います。

 

これは、法律の抜け穴としてはなかなかおしゃれな部類でして感心をしたものです。

 

社員自ら抜け穴に飛び込ませるコーデ

私の会社も、長年の努力が実を結んで

最近ようやく労基さんとの取引を開始することになったのです。

 

労基さんは、なかなか品質にこだわるお得意様なので

全社的にだいぶあたふたしているわけです。

 

先方が一番気にかけているのは納期ですねー。

時間がかかりすぎているから、もっと短くしてくれっていうんです。

労働時間がかかりすぎているから、もっと減らしてくれっていうんですよ。

 

そんなこんなで、これまで出なかった残業代が出たり

1日、1か月の残業時間のリミットが提示されるようになったのですが

その規定の残業時間内ではとてもじゃないけど仕事が終わらないと

社員たちは悩んでいるのです。

 

とはいえ、残業時間が規定を越えると評価に響くわけで、

経営陣は、残業代を払う分を賞与などである程度はつり合い取ってきますので

ここの評価はできるだけ下げたくないですよね。

とはいえ、労働時間はタイムカードで管理されていて

残業の申請時間とタイムカードとのズレは労基さんはチェックなさるとのことなのです

 

じゃあ、早めにタイムカード押して仕事し続ければ…

というわけにも行かない。

取引開始から数か月は、パソコンがいつまで使われていたかもチェックするかもということでもはや帰るしかないのです。

 

そんな中、社員は"素晴らしい抜け穴"を見つけ出したのです。

 

それが「直帰」です。

外出の仕事を後回しにして、定時前に会社を出る。

直帰の申請をしてしまえば、退勤のタイムカードを押すこともないわけですし

会社のパソコンにも触れない。

いつ帰ったかもわからないため、残業時間にならないのですよ。

 

そんな話を嬉々として社員たちは話している

「今月やばいから"直帰"だわ」

それをさも素晴らしい抜け道だという風に話すのです。

 

抜け道を利用しているのはあなたではなくて、経営者

結局、我々労働者は自分のためにならない抜け穴を利用しているのです。

自分たちが抜け穴を使っているように思っているかもしれませんが

利用しているのは経営陣であって、我々はそこが見えない穴に飛び込んでるだけです。

 

せっかく労基が入ったのに、結局何のためにもならないんじゃないかなと

自分たちの首を楽しそうに絞めるんだなぁと思った今日この頃でした。

 

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日割り成績

3月14日

交通費:637円

使用総額:637円

 

繰越金:1,335円

繰越金総額:-14,942円