映画「マジカル・ガール」が本当にヤバいしか言えなくなるくらい面白い映画だった
♪春はSA-RA SA-RA~~~
少し前に、魔法少女が少しブームになっていましたが
その波がまさかスペインにまで届いているなんて…
日本の魔法少女の影響を受けて作られたスペイン映画
「マジカル・ガール」があまりに衝撃的だったので
感想記事を書きます。
「マジカル・ガール」を観た後、ヤバいしか言えなくなりました
どういう風に魔法少女に憧れたらこんな作品になるんだ
映画「マジカル・ガール」は
日本アニメ好きの白血病にかかった女の子の最期の思い出に
失業中のお父さんが頑張ってバカ高いコスプレ衣装を買おうとするお話です。
これだけ見たら、ほんわかストーリーみたいですけど油断しないでください。
全然ほんわかしません!
いろんな感情がないまぜになります!
観終わった後、何が何だかわかりません!
まっすぐな魔法少女ではなくて
一時期登場した変り種の魔法少女もの「魔法使いまどか・マギカ」の影響の方を強く受けてるなって感じです。
ってか受けてるって監督も言ってます。
登場している女の子はまっすぐ魔法少女が好きで
ステッキ振り回してぴょこぴょこ踊りまわっているんですが
作品自体は、魔法少女が頑張って頑張っても、報われない
まさにSF・ファンタジー要素を全てそぎ落とした魔法少女物です。
おかしな響きですが、そうとしか言いようがありません。
魔女が出てくるんですよ。
日本
この作品にはところどころ日本の物が出てきます。
女の子が憧れているのも架空のアニメ「魔法少女ユキコ」ですし。
友達のHNは「マコト」とか「サクラ」です。
江戸川乱歩のーとかいろいろあるみたいですが
一番わかりやすいのが「春はSARA-SARA」ですよ。
フィルムノワールっていうんですか
すごく暗~い感じのテイストで物語は進んでいくんですが
そこに急に長山洋子のデビュー曲
♪春はSA-RA SA-RA~~~
って流れてくるもんですから、全然わからなくなるんです
そして、この曲がまた変に頭に残る曲で
そんなTHE昭和歌謡の曲が、がっつり洋画から流れてくる
非常に不思議な感覚でした。
泣いていいのか、不気味に感じていいのか、普通に笑っていいのか
いや、笑っていいんだと思うんです
意味わからないくらいミスマッチで感情の持っていきどころがわからなくなって
心がキリキリと悲鳴を上げて、身を乗り出しながら観てしまいました。
魔法少女まどか・マギカ
「マジカル・ガール」が好きな人はまどマギを観ればいいと思うし、
まどマギを観てから「マジカル・ガール」をみるとまた違う気がする。
女の魔力的な話も関わってきているから
この二つを関連させてみているとすごく楽しい。
SFとかファンタジー要素がないのに、こんなにも"魔力"を感じるのだからすごい。
なんならあの時間が魔法にかかっているようなもんだと思いましたよ。
とんでもなく面白かった
元々暗~い映画は非常に好きなのですが
この作品は暗いだけでは終わらない。
ここでは暗い気持ちにならなければいけない
ここでは悲しい気持ちにならなければいけない
そんな理性
こんなの絶対おかしいやん
どうなってんの、笑ってしまうわ
という感情
観ながらこの二つの気持ちが頭の上で天使と悪魔のように出てきて言い合いしている感じ
観終わった後は、
「はぁ~意味わかんねぇ(恍惚)」
って感じになりました。
意味は本当にわからないけど、圧倒される映画です。
是非観に行ってほしい