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消費税率引き上げ延期問題で考える どうして、消費税率引き上げは失敗したのか

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全力脱力タイムズで消費税率の引き上げの話をしていたので

政治や経済について素人の私が、

消費税について漠然とこうなんじゃないのと感じていたことを書きたいと思います。

 

 

素人考え第2回のテーマは

どうして消費税率引き上げは失敗に終わったのか

です。

 

 

どうして消費税率引き上げは失敗に終わったのか

私が失敗と思う理由

消費税率の引き上げについて、

色々なところで、いろいろな意見が交わされています。

 

 

考えが政権側だから、そうじゃないから

経済界側だから、そうじゃないから

色々あると思います。

 

 

そんな中、私が一消費者・一素人として

2年前の消費税率引き上げが失敗だったと感じる理由は

 

  1. 思ったより素人たちも増税を意識してしまったから
  2. 思ったより景気の落ち込みが大きかったから

 

この2点であります。

 

 

ここで大事なのは、「思ったより」

日々を漠然と生きている我々素人はこれくらいしか考えていません。

 

 

でも、素人連中に「思ったより」を感じさせた時点で負けです。

マスコミがそう言っているから、そう感じるとか

そういう外的要因ではなく、

素人が普通に増税を感じてしまった。

 

 

そこに2年前の消費税率の引き上げの失敗の要因があると思うのです。

 

国民が「思ったより」を感じた原因

消費税が上がった当初、

「うわー、8%って意外とでけーなー」

そんな風に感じた人が多かったのではないでしょうか。

 

 

私なんかも、買い物をするたびにそう感じていました。

 

 

上がる前は、

「たかだか3%あがるだけでしょ?

 日本も借金多いんだし文句も言ってられないよ」

増税に対して前向きだった私も

いざ上がってみると、3%のその大きさに驚かされたものです。

 

 

そう、その3%の重みを感じさせてしまったことに

政府と小売業界の大きな失敗があったのです。

 

 

3%の重みを感じさせてしまった一番の要因・一番の戦犯は間違いなく

外税表示を許可したこと

にあると私は考えています。

 

 

そして、第2の戦犯が

8%

です。

 

 

今回の一件は何も政府だけの問題ではなく

経済界・小売業界のミスも大きいと考えています。

 

どうして外税表示がいけないのか

消費税率を引き上げる代わりに、

消費者に値上げを感じさせないために、外税表示の許可を求めたのは小売業界です。

 

 

しかし、それは大いに逆効果だったと言わざるを得ないのです。

 

 

買い物をするとき、誰しも値段を見て買い物をしますね。

特に貧乏人の我々は、どんな少額の買い物でも自分の予算との相談になります。

 

 

「あ、このお菓子300円台なら買いだな」

「ちょっと高いけど700円台だし何とかなるか」

 

こんな風にだいたい100の位の数字を見て、懐と相談する人も多いことでしょう。

 

 

それが、レジに行くと数字が一つ上がるのです。

499円の物だったりすると覚悟はできているものですが

470円とかの物が500円台になったりすると

「えっ、結構高い」

とレジで思ったりしてしまうことも多いはずです。

 

 

そう、外税表示は「価格の裏切り」を誘発するのです。

 

 

商品を選ぶ時点で、自分がOKを出した価格

これが、レジでとんでもない数字になって帰ってくるのです。

 

 

これは、単純な値上げよりも不快感を感じるはずです。

 

 

確かにレジまでいって、それで買うのを止めるという気の強い日本人も少ないでしょう

一時の売り上げは確保できるかもしれません。

 

 

しかし、タイミングがタイミング

「あー、景気が悪くなったなぁ」

と客に思わせるのにそんなに多くの時間はかからないでしょう。

 

 

一昔の日本人は、確かに外税表示に慣れていました。

しかし、内税表示が徹底されて

計算することを放棄した日本人。

 

 

楽に身をまかせるようになった日本人には

この責め苦には耐えられなかったでしょう。

 

 

しかも、若者の中には外税表示に初めて触れた人間もおりましょう。

そうなってくると、外税表示は十分景況感を悪化させるのに寄与してくると思うんです。

 

そして、悪夢が重なる8%

ただ、外税表示だけならそこまで影響はなかったかもしれません。

その外税表示を最大の悪魔へと仕立てあげたのが8%です。

 

 

あなたは、店頭で、ラベルを見て、8%の掛け算が、すぐにできますか?

私はめんどくさくなって、大体これくらい上がるだろうという心持でレジに並びます。

 

 

レジの数字はそれを簡単に越えてくるんですよ。

 

 

これもまた、景気が悪くなったなぁと感じる一つではないでしょうか。

 

 

人間、5とか10の掛け算は多くの人がぱぱっと暗算できると思います。

でも、8ってこれまた中途半端ですよね。

なかなか本腰を入れないと、消費税を割り出せないでしょう。

 

 

そういう甘ったれた考えで、価格と向き合うと

レジにたどり着いたときに痛い目を見るのです。

「あれ、想定よりもたけぇ」

そう思わせたら、もうだめです。

小売業界と政府の敗北です。

国民は、消費を控えるでしょう。

 

 

どうすればよかったのか

私は、消費増税に関しては賛成の立場を取っています。

そこはまあ、ほんとに素人目に考えて

「ちょっとは身銭を切らないと将来が怖いよね」

っていうくらいの考えですが。

 

だから、2年前の増税はどうすればよかったのか

  1. 一気に10%に上げる
  2. 8%にするなら、外税表示は許してはいけなった

 

このどっちかではないでしょうか。

まあ、10%に上げるというのは暴論かもしれませんが

正直、外税表示を許した8%よりは幾分ましだったと思うんですよね。

 

 

しかも、2回も値上げを味わうよりかはスムーズに行ったんではないかと。

 

 

そんでもって、8%にするなら本当に外税表示を許可するべきではなかった。

増税を感じてしまった。

3%ってこんなに大きいんだって国民が感じてしまった。

 

 

国民はもっと騙せたと思うんですよ。

3%くらいならたいしたことないんじゃないの?

ってあほみたいに考えてる人なんて結構いたと思いますよ。

私なんてその一人ですから、うまいことやれば乗り切れた気もするんですよね。

 

 

だから、今も増税手こずってるんですよね。

まあ、こればっかりは仕方ないかなと。

私も今のタイミングでの増税は厳しいと素人ながらに考えております。

 

 

まあ、政治・経済素人は

こんな風に消費税を見てると思いますよ。

 

 

 

ってな感じで。