発想セクション

若年性おっさんコラムニスト・レディ夫のゆるふわコラムが読めるのは発想セクションだけ!!

人間の耳には、ミュート機能が搭載されている

最近、声の大きな意見というものが力を持つようになってきました。

 

 

多くの人が、ちょっとその意見はどうなの?と思いつつも

ネットで拡散されることによって、もっともらしいと思われてしまう。

 

 

その影響で今いろいろと問題になっているのが

例えば、過剰な不謹慎議論であったりするのであろう。

 

 

こういった問題が出てきたのは、

口伝から文字での情報伝達がメインになっているからだと思います。

 

 

 

文字のせいで無視されなくなった妄言

文字のパワー

文字情報の一番の利点は、「人間性の排除」にあると思います。

 

 

言葉で語られた情報について、支持不支持を決める要素として

声のトーン、声量、表情などその人から伝わってくる雰囲気が大きく作用するかと思います。

 

 

そこで怪しげな人の話だとか、ちょっとうるさい人の話だとか

ヒステリックな人の話というものは急激に信用のならない言葉なるのですが、

これが文字になると事情が変わってきます。

 

 

人間性が排除された文字情報は、まず一旦は人間の眼を通り

一度意見を飲み込んでしまいます。

 

 

それはそれでいいことのように思います。

語られる意見を中立な立場で一度検討できるということは非常に大切なことのように思います。

 

 

しかし、その意見をただ受け入れる人も多いのが問題なのです。

 

 

これまではおかしな意見については、何も考えずに排除してきました。

それもこれも、話している奴がおかしいから排除も容易でした。

 

 

その何も考えずに排除してきた層が、次は何も考えずにその意見を受け入れているのです。

 

 

これが今、日本社会をクレーマー社会に仕立て上げているのではないでしょうか。

 

人間の耳には、ミュート機能が搭載されています

人間の耳というものは便利なものです。

聞く価値がないと判断したものに関しては、全く聞こえていません。

 

 

口伝がメインストリームを占めていた頃は、

おかしな意見の封殺は非常に簡単でした。

 

 

なぜなら、人の耳についているミュート機能がうまいこと機能していたからなのです。

 

 

視覚と聴覚

いま、Twitterにはミュート機能がありますよね。

このミュート機能は、フォローしている人の発言がタイムライン上に流れなくする機能であります。

 

 

ここからわかるのが、視覚と聴覚のミュート機能の違いです。

 

 

視覚のミュート機能は非常に弱いものです。

なぜなら、まぶたというものがついているからです。

 

 

視覚は、見ながら無視することが非常に難しいのです。

なぜなら、見たくないものは見ないようにする手段が身体のほうで確立されているからです。

 

 

見ながらにして、見ていない状態。

これが非常に難しいのです。

だから、Twitterのミュートはタイムライン上から発言が消されるのです。

 

 

しかし、聴覚のミュート機能は非常に優秀です。

聴覚は、自ら手でふさがない限りはミュートすることはできません。

常に、音の波が耳の穴から流れ込んでいる状態なのです。

 

 

ということは、人間は聞きながらにして無視する力が身についている必要があるのです。

全てを聴いていたら体がもちませんからね。

 

 

だから、人間は体内ミュート機能を聴覚に関しては備えているのです。

 

 

そのため、やはり耳で聞く情報はすぐにシャットダウンできる。

昔はおかしいと思った言葉はうまいこと聞き流していたのです。

 

 

文字情報が、主になった今

ミュートにできないのであれば、意見の検討というものが求められるようになっています。

 

 

簡単に人が書いてあることに騙されないようにしていきたいです。

 

 

ってな感じで。