発想セクション

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どうして弱い魔物しかいない地域からしか勇者は生まれないのか。

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どうして、勇者は弱い魔物が巣食う地域からしか生まれないのか。

 

RPGをやっていると思うのが

勇者が生まれる土地というのは、決まって女子供でも太刀打ちできるような敵しか出てこない。

 

これは、おかしい。

物語の終盤に現れる通常の戦闘でも十分全滅しうるような敵が支配している地域で

敵陣の真っただ中、村・町という集団生活を可能にしているということは

相当な軍事力を有していると言っても過言ではないのだ。

その軍事力を支えるのが兵士であることは想像に難くない。

いかに素晴らしい武器を持とうが、それを扱える人々がいなければ一集団を存続させるほどの力は持ち得まい。

 

ということは、終盤の町を守る屈強な戦士たちが蜂起すれば、

勇者なんぞが出張ってくる必要なんて一切ありゃしないということではなかろうか。

しかし、そんなことが起こることはなかった。

これは何故だろうか。

 

そして、たかだか2ケタに届くか届かないかの少人数のユニットが

どうして魔王に立ち向かえたのか。

 

 

勇者の構造

余裕が生む勇者

発展する土地の条件を考えてみてほしい。

  1. 温暖で快適な気候
  2. 肥沃な大地
  3. 外敵の少なさ

単純に言ってしまえば、このような条件がそろっていれば都市は発展していくだろう。

 

ドラゴンクエスト3や7の主人公が生まれた土地というのは、まさにこのような場所であろう。

7に至っては、外敵は全く存在しない。

 

そう、勇者が生まれる土地というものは発展しているのだ。

衣食住に困ることがなく、生活の安全も保障されている。

そうなってくると人の欲望は広がっていくというものだ。

 

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マズローの欲求5段階説 |モチベーション向上の法則

 

そう、勇者の住む土地では低次の欲求は満たされている状態にある。

余裕がある状態なのだ。

 

生きることに精いっぱいにならなくていい土地だからこそ、

「勇者」が生まれることが許されるわけだし、

「勇者」を誇りとして送り出すことが出来るのだ。

 

いわば、「勇者」は宇宙飛行士のようなものなのだ。

 

後半の町は余裕がない

先ほど、大層な軍事力を持つと言った後半の町だが、

この後半の町は、力はあれど余裕がないのだ。

生活の安全が保障されていないから、

必死になって徴兵を行わなければならないだろうし、

明日生きているかもわからない必死の生活の中から

一人でも働き手を欠きたくないに違いない。

 

「勇者」などという穀潰しを一家から出そうものなら、町の恥になろう。

 

確かに後半の町に行くほど、自然環境は険しさを増し、

町は堅牢になっていく。

そこで人々は力強く生きているが、反抗するほどの余力はもう残されていないのだ。

 

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勇者は文字通り勇気ある者

そして、余裕が出てくると好きなことをして生きていきたいと思うようなやつも出てくるわけで

とはいえ、自由に生きるというのはなかなか難しいものだ

生きたいように生きたいと思っても現実が邪魔をする

 

そんなしがらみを気にせず、勇気をもって行動をできたものが勇者なのではないだろうか。

 

上でも述べたように、後半の町からはそんな余裕をもった者も、

しがらみを断ち切れるほどの力もなければ、

そう簡単に断ち切れるほどのしがらみでもないのだ。

 

現実の勇者と魔王

 会社に入ってみると、周りの先輩は会社の悪口を言ってばっかりだ

それなのに、誰も動こうとはしない。

最近、わが社にも労基が踏み込んできて

それを聞いて、多少活気づいてきている感はあるが

それでも重い腰という感がぬぐえない。

 

年を取ると、自由に動けなくなるものだ

人間は、後半の年になると自然と後半の都市へと足を踏み入れている。

力はつけているが、なかなか動けない。

 

だから、前半の都市にいる若者が勇気をもって何かするのが一番手っ取り早いんじゃないかなと。

 

 

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